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私に投票権はない

私のミスでお恥ずかしい話ではありますが、

これから海外に行く人には同じ悔しい思いを味わってほしくないので、

書き残しておこうと思います。

 

来る夏の参院選、私は投票できないことが発覚しました。

 

2ヶ月前に在外選挙人登録をしていなかったからです。

 

昨年9月に渡英する前に、地元の市役所へ転出届を出していました。

そしてロンドンに来てからすぐ、大使館へ在留届を出しました。(インターネットで簡単にできます)

在留届を出すと、日本大使館からいろいろなお知らせのメールが届いたり、

万が一の際の安否確認がスムーズになります。

 

で、6月22日に

「6月23日~7月3日まで、在外投票が始まります」と

大使館からメールが届きました。

 

どうやって投票するんだろう?と調べたところ、

在外選挙人登録が必要とのこと。

そして、登録のためには

 

①日本で転出届を出す

②現地で在留届を出す

③海外に在住して3ヶ月が経ったのち、在外選挙人の登録申請

④審査が終わるまで2ヶ月待つ

 

というステップがありました。

申請自体は海外在住3ヶ月以内でもできるのですが、

たとえ渡航直後に申請したとしても、

在住3ヶ月を過ぎた日から2ヶ月かけて審査・登録をするそうです。

 

私の場合、今回の参議院議員に間に合わせようと思ったら

遅くとも4月には申請しなければならなかったようです。

 

全然、頭にありませんでした。

4月と言えば、大学院の期末エッセイ3本に、2つのショーを抱えていた時です。

というか、審査に2ヶ月もかかるのを知りませんでした。

 

そういえば前にも、留学中で投票できなかったことがありました。

当時はカナダに行って3ヶ月、今思えば在外選挙人登録ができない期間でした。

いきなり政権交代しました。

あの時はまだ二十歳そこそこで、正直一票の重みなんてわからなかった。

でも今、一夜にしてイギリスの空気が変わったのを体感して、

一票の重みを知りました。

 

私のように、在外選挙人登録の方法を知らずに機会を逃した人、

知っていたけど渡航時期と期間の関係で、どうしても投票できない人。

沢山いるんじゃないかと思います。

留学しろ、世界で通用する人材になれと言うのであれば、

もう少し海外在住の日本人が投票しやすいような制度にならないものかと思います。

在留届はインターネットですぐ出せるのに、

なぜ在外選挙人登録は渡航後最低5ヶ月かかるのでしょうか。

 

最後に。

演劇やダンスといった舞台芸術は、昔から政治と深くつながりがありました。

バレエは宮廷から発展し、フランス革命で民衆が勝利してからまた形を変え、

演劇も時代によって、「これを民衆に見せるのは都合が悪い」と目をつけられては

劇作家が捕まったり命を落としたりすることもありました。

例えば「戦争」をテーマにした演劇があったとすると、

今は作り手も観客も「反戦」「悲劇」「過去の反省」といったものを想像すると思いますが、

第二次世界大戦の真っ最中に、そんな作品は作れなかったでしょう。

 

先日のEU国民投票では、

投票の1~2か月前ごろから、EUをテーマにした劇場主催のイベントがちょくちょくありました。

私も所属しているコミュニティーシアターのイベントに参加してきましたが、

演劇にかかわったことのない近所の人たち、EU圏内を行き来するアーティスト、

私のようにEU圏外から来た人など、様々な立場の人たちがいました。

ただ討論するのではなく、EUの歴史をグループごとに即興で演じたり、

体を動かしながら理解を深めていきました。

 

ということで舞台芸術の勉強をしていると、自然と政治に目を向けざるを得なくなるのですが、

その中で投票権がないのはとても悔しいです。

 

日本で4年間働いて、税金納めて

ロンドンの大学院に来て、Brexitをこの目で見て

そんな20代の一票が、日本の政治に反映されない。

 

これから5ヶ月以上海外に滞在する予定のある人は、必ず在外選挙人登録をしてください。

外務省のリンクを貼っておきます。

外務省・在外選挙人登録