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VERVEロンドン公演

ロンドンに来てから、コンテンポラリーダンスを観る機会が増えました。

というか日本にいる頃はバレエかストリートダンスばかりでしたが、

ロンドンにいると本当に沢山の公演・レッスン・ダンサーに出会います。

その中でも「これは!」と思ったのが、先日観に行ったVERVEロンドン公演。

リーズにあるNorthern School of Contemporary Danceという学校の、Postgraduate(修士)レベルの卒業生たちのパフォーマンスです。

 

Kai Tomiokaさんという、私の知人の知り合いの息子さんが出ているということで観に行ったのですが、

12人のダンサーの中でもひときわ重要な役を踊っておられました。

踊り方に品があって私好みだ!と思ったら、もともとバレエ学校でトレーニングされていたようです。

Kaiさんはじめどのダンサーも抜群の身体能力と表現力で、終始圧倒されました。

 

内容は約20分の作品が4つ、それぞれ異なる振付家による、実験的な作品でした。

普段アカデミックな視点でコンテンポラリーダンスを勉強している身としては、実験的な作品を観るとワクワクします。

セリフもある演劇的なもの、身体のみで表現する「これぞダンス!」というもの、いろいろありましたが

特に個人的に気に入った2作品を紹介します。

 

Athina Vahla振付 “A Soft Target”

実験的な作品群の中でも、一番ストーリー面・楽曲面でもオーディエンス・フレンドリーな作品(笑)

途中でものすごくハードなブートキャンプのシーンがあって、ダンサーは大変だったと思いますが・・・。

エドワード・バーネイズ著、”The Engineering of Consent”というエッセイからインスパイアされたそうです。

バーネイズは「広報の父」と言われる存在で、PR・プロパガンダが大衆に与える影響を論じた人。

作品中でもさまざまなシーンで、一人のダンサーによって他のダンサーが盲目的に支配される様子が描かれていました。

何がオーディエンス・フレンドリーって、バーネイズのことを知らなくてもダンスだけで何となく言わんとしていることが伝わってきたからです。

「なんじゃこれー!」と言いたくなる、観客を置いてきぼりにしたようなパフォーマンスより、

何かしら自分の心に引っかかるような、共通点や思い当たるふしがある作品がいいなと改めて感じました。

 

Anton Lachky振付 “Almost Poetic”

ショーのフィナーレを飾るに相応しい、明るくパワーをもらえる作品でした。

それぞれのダンサーのソロがあったのですが、衣装も一人ひとり違って

若いダンサーたちの個性が映えていました。

バレエだと集団で踊る時、個性を出すことは滅多にないので

1人ひとりの違いを出すのはコンテンポラリーダンスならではだなぁと感じました。

観ていて元気になれる作品。

 

世の中いろんなダンスの作品がありますが、

私は観終わったあとで「踊りたい!!!」となる作品が一番だと思っています。

VERVEを観たあと早速、会場にあったダンス・レッスンの案内をいただいて帰りました。

コンテンポラリーダンス、やってみたい。笑

 

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渡英8ヶ月の近況

気づけばもうすぐ5月も終わり!

しばらく更新さぼっててすみません・・・。

特に今年に入ってからは忙しくなり、毎日が鬼のような速さで過ぎていきます。

7年前にカナダへ8ヶ月留学した時は、何となく長期留学したような気になっていたのですが、

渡英して8ヶ月、まだまだ来たばかりだと思うのは

歳のせいでしょうか。

 

さて、前職は舞台芸術とはほど遠い仕事をしていたので

未経験・知り合いなしの状態でロンドンに来てみて8ヶ月でどうなったのか。

 

とても居心地が良いです。

物価が高い以外は!

 

すぐ会える友人は大阪にいるより確実に多い。

(学生時代の友人は、ほとんど上京したか海外に行ったので・・・)

国際色豊か、そして人それぞれなので

スッピンで出かけようが何をしようが気にならない。

体型は気を付けた方がいいと思っています。笑

 

大学の勉強に関しては、期末エッセイ3本を提出し終わり、あとは修士論文です。

来月修士論文のプレゼンがあるのですが、まだ内容が固まり切らないので先生に相談中。

プレゼンの時に久々にコースメイトに会えるのが楽しみです。

みんな何してるんだろう…たまに図書館でばったり会うと盛り上がりますが、

今学期も飲み会が企画倒れになってしまった個人主義な9人。笑

 

学外での活動。

4月末に、2ヶ月に渡って行われたショーが終わりました。

ショーで踊ったり、衣装を手伝ったり、パフォーマー達のリーダーをしたり。

いろいろやらせていただきました。

マドンナの前で踊ったのがちょっとした自慢です。笑

来場した翌日、ツイッターでbest show in Londonと評していただき、素直に嬉しかったです。

 

そして来週。

ロンドン芸術大学のショーの本番です。

Little Girl Inside Meという、20年に渡る阪神大震災のトラウマとそこからの回復をテーマにした作品。

詳細はこちら→Little Girl Inside Me eventbrite

私は主に裏方で小学生の女の子のムーブメント指導をしております。

万が一の時に代役ができるよう、一応大人のダンサーの振付も練習していますが、

本番は客席から見守りたいものです。笑

 

それが終われば次は8月の公演のリハーサルが6月から始まります。

こちらはOld Vicというロンドンでは大きな劇場のコミュニティーシアターです。

先週、2日間に渡ってシアター・ブートキャンプという怖そうな名前のイベントがあったのですが、

Old Vicのプロデューサーや他のメンバーと、マーケティング戦略についてアイスを食べながら話し合いました。笑

 

他には最近、とある台本の日本語訳を頼まれました。

翻訳は小さい頃から興味があり、カナダでも勉強していたので、これもワクワクしています。

何よりイギリスの作品を日本に持っていくお手伝いができるのが嬉しいです。

 

これだけ面白いプロジェクトに関われたのは、全てロンドンで出会った優しい人たちのおかげです。

本当にラッキーだと思う反面、自分の実力が伴っていないんじゃないかという危機感は常にあります。

舞台芸術に関わることなら何でも手伝うけど、これ!といった強みがない。

ちょうど学生ビザの期限までもあと8ヶ月。

これだけは、というものを見つけたいなと思います。