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幻想の世界:ジゼル


日本で一緒にバレエを習っていた友人がロンドンに遊びに来てくれたので、

一緒にロイヤルバレエのジゼルを観に行きました。

 

たしかくるみ割り人形が終わった1月ごろ、

地下鉄の駅に白いヴェールをかぶったジゼルのポスターが貼られていたのですが

とても美しい亡霊の写真に惹かれました。

 

その写真と同じ姿のジゼルはとても美しく、幻想的でした。

 

印象に残った場面をご紹介します。

まず第1幕。

ジゼルのジャンプの軽さにびっくり。

でも亡霊のようにフワフワしているのとは違い、

生き生きと弾むように跳んでいました。

 

おなじみのジゼルのバリエーションは、バチルダ姫やジゼルの母親に向けての踊りで

恋人・アルブレヒトは舞台上にいない演出でした。

バチルダ姫の前での丁寧なお辞儀と、

村人の前でのちょっと照れたようなお辞儀。

こんなに相手との関係性をきちんと表している踊りは初めて見ました。

 

そして恋人の裏切りを知ってしまったシーン。

一度下を向いて、もう一度顔を上げた時には

完全に別人の顔になっていました。

顔つきが「あ、この人危ない」という表情。

激しく感情をぶつけるのではなく、幻覚を見ているようなフワフワした状態が続きます。

 

第2幕。

圧巻は森にさまよい込んだヒラリオンをウィリたちが円になって囲むシーン。

恐ろしいです。

 

そして、ジゼルは自分を欺いていたアルブレヒトを許し、命を助けるのですが

現代人の感覚で言うと、

「そんな都合のいい話あるかい!」

となりますよね。

 

今回の作品で好きだったのは、アルブレヒトが来たときに

ジゼルが最初は淡々と接していたところ。

「大好きな彼を殺さないで!」

と情熱的になるのではなく、

そっと許すジゼルが聖母のよう。

裏切った男を殺すことにこだわるミルタの方が、不憫に思えました。

そんなに奴らにこだわらなくていいんじゃないかと。

 

本編は以上です。

最後に2つ小話を。

 

休憩時間中、大好きなバレリーナに遭遇しました。

長いことロイヤルバレエでプリンシパルを務めていた、日本人女性ダンサーです。(バレエ通ならピンときますね。笑)

とても美しく、突然話しかけたにも関わらず、丁寧に対応してくださいました。

 

もう1つ。

秋にEnglish National Balletもジゼルを上演します。

振付がAkram Khanという、コンテンポラリーダンスやインド舞踊のバックグラウンドを持つ振付家なので、大幅な改訂になるのではと思います。

こちらも楽しみです!

 


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