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修士論文とBallet Dramaturgy


修士論文のスーパーバイザーが発表されました。
うちのコースはは生徒9人に対し先生が4人。数としてはかなり恵まれていると思います。
ということで無事、希望の先生につくことができました。

研究内容が演劇・パフォーマンスアート・ダンスを軸にしながら哲学・ジェンダー・人類学など幅広いので、正直何をテーマにすればいいのか迷いました。

半年間向き合っても飽きないテーマ。(←これ重要!)
PhDに進む予定はないので、多分何を書いても就職には関係ない。
とことん好きなことに向き合おう!と考えた結果…

Ballet Dramaturgyにたどり着きました。
厳密に言うとReworking of Balletということで、古典作品のアレンジをテーマにします。
たまたま先生が元ダンサーでバレエにも非常に詳しく、今は大学の研究とdramaturgをしているとのこと。
「スーパーバイザー頼むならこの先生しかいない!」と思っていました。
オフィスアワーに足繁く通った甲斐があった(笑)

ちょっとマニアックな話になります。バレエに興味のある方はお付き合いください。

修士論文の前提にしているのが、

「振付家や演出家が作品をどう解釈するか(物語のどの部分を強調するか、どの振付家の影響を受けたかなど)は、その人の育った国や受けてきたトレーニング、社会的背景に影響されているはず!」

ということ。

私がバレエを頑張っていた頃はテクニックに必死で、正直考えたこともありませんでした。
特に発表会やコンクールでバリエーションを1曲だけ踊るとき。
なぜこの動きをするのか、周りには誰がいてどんなセットがあって、どのような哲学・思想が含まれているのかなんて、特に気にせず踊っていました。

個人的には、そこまで想像できる人の踊りが観たいなぁと思っています。
振付家や作曲家は時代の中でさまざまな苦労をしながら作品を作り、今に伝わっているわけです。たとえ目に見える動きに現れなくても、そこまで思いを馳せることのできるダンサーがいたら素晴らしいですよね。

ただ現実問題、舞台やレッスンで忙しい中で広範囲にわたるリサーチはなかなか大変。そこでアカデミック担当、ドラマトゥルクの出番!
わかりやすく資料にまとめて、役作り・作品作りのお手伝いをしますよ、ということです。
今はdramaturgyの授業で、アリストテレスやらニーチェなど、哲学を徹底的に学んでいます。いつバレエにたどり着くのでしょうか…。

今週はベンヤミン。事前課題の中にThe Arcade Projectという1000ページを超える本が含まれており、途方に暮れていました。

すると先生から”Note on Reading Arcade Project”というword文書が!もしかして予習範囲が減ったり?

ファイルを開けるとそこには、

 

“Enjoy.”

 

と書かれていました。

 

この先生が、私のスーパーバイザーです。

 


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