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レイフ・ファインズにつられて:The Master Builder


ロンドンに来たら生で観たかった俳優の1人、レイフ・ファインズ様の舞台をついに観てきました。
「ハリー・ポッター」のヴォルデモート、「007」のマロリー(M)など、映画やテレビでも多数活躍されていますが、この人は絶対舞台で観るべき!!

 

声も身のこなしも品と深みがあって、 本当に素敵でした。

 

Old VicはThe Master Builder仕様になり、周辺の壁には彼のポスターがズラリ。
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終演後、ポスターの横にならんで写真を撮る人がたくさんいました。

私もやりました。ツーショットを自撮り(笑)

 

さて、演目のThe Master Builderは「近代演劇の父」と言われるイプセンの作品。

日本語では「棟梁ソルネス」と訳されています。

 

以下、簡単なあらすじです。

街で一番の棟梁・ソルネス(レイフ・ファインズ)は若手の台頭を恐れていた。そこに10年前に出会ったという若い女性・ヒルデが現れ、「空中に城を作る」という約束を果たしてほしいと言う。彼は以前双子の子供を亡くして以来希望を失っていたが、約束を果たすべく塔に登る。ヒルデやソルネスの妻らが見守るなか頂上までたどり着くも、転落死してしまう。

 

正直、好きな類の話ではありません。

 

ヒルデ、何しに来たん!?なんでわざわざ塔に登ったん!?

 

ツッコミどころ満載です。

 

でも理屈では説明しようのない、どうしようもないことをやってしまうのが人間です。

私もなぜか、終演後にスクリプトを購入しました。好きな話でもないのに。

 

ヒルデが最後に”My master builder!”と誇らしげに叫ぶ声がまだ耳に残っています。(ヒルデ役の女優さんが何となく土屋アンナに似ていたような)

自分のせいで死んでしまった…と悔いることもなく、「私の」と付けて叫ぶあたりが狂気じみていますよね。大きなブランコをこぎながら、ソルネスが塔のてっぺんにたどり着けたことを祝福していました。

 

死ぬ間際に何かを成し遂げられて良かった、とは私は思いません。双子も夫も亡くした奥さんはどうするの?(いや、この奥さんもたいがい変わってるので、図太く生きていくのでしょうが…笑)

彼の場合はまさしく「地に足のつかない」場所に城を作ると言って塔に登っていきました。踏み込んではいけない領域に踏み込んだような。Master Builderと言われる人が、なぜさらなる高みを目指すのか。

 

ソルネスをヒーローではなく「ちょっと理解できないところがあるおじさん」として演じていたのが良かったです。あえて感情移入をさせずに観客と距離を取った、そんな印象でした。

でももっと知りたいので、翻案を手掛けたDavid Hareのトークイベントに今度行ってきます。

この人は日本でNTライブとして公開された「スカイライト」も手掛けた人。スカイライトは渡英前に観てとても気に入った作品だったので、楽しみです。

 

それともう一つ。

レイフ・ファインズ様が、2018年にNational Theatreで主演するというニュースが入ってきました。

 

観に行きたい!!

 


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